どうも、ぎゅうころです!
「RTA大会に参加することになったけど、どうやって練習すればいいんだろう?」
「練習したいのはやまやまだけど、勉強や仕事であまり時間が取れないんだよな。。。」
こういった悩みをもったRTAプレイヤーは結構多いんじゃないかなと思ってます。僕もそうでした。
ただ闇雲に走りまくればRTAは速くなるわけではないですが、かといって数学や物理みたいにこれが正解!といった練習方法があるわけでもないんですよね。
ということで、今回は大会参加回数15回以上、並走参加回数は数え切れず・・・といったぎゅうころが、「一発勝負を上手に走るにはどうすればよいのか」というテーマで書いていこうと思います。
大会や並走を頑張りたい人や普段の練習のやり方に迷っている人に参考になるかと思います!こういう考え方もあるんだなーくらいに気軽に読んでもらえると嬉しいです。
【結論】自分のチャートとプレイングを固めた上で、他走者の状況に合わせて柔軟にプレイングを変えられるようにする。
滅茶苦茶当たり前の結論になってしまいました・・・。砂糖は甘いです、くらい当たり前ですね。
それが出来たら苦労しないんだよ!!というバッシングが聞こえてくるので、少しずつ解説を加えていきながら、実際の練習方法などもご紹介できたらと思います。
そもそも一発勝負ってなによ?
敵を知り、己を知れば百戦危うからず ということで、まずは一発勝負とは何ぞやというところから始めましょう。
一発勝負という言葉の意味については厳密な定義があるわけではないので、
とりあえずこの記事では、大会(駅伝など)や並走といった「タイマーリセットが許されない状況での通しプレイ」という定義付けにします。
要は大会や並走での走りのことだと思ってください。
一発勝負以外の走り方
一発勝負について語る前に、他にはどんな走り方があるのかを軽く触れておきます。
僕はRTAの走り方って大別すると3つに分けられると思っていまして。
- 記録狙い
- アベレージ走
- 一発勝負
この3つですね。一発勝負はこの中の一つという位置付けです。
人によっては普段の通しプレイも入れて4つにしている場合もあるかな。
これらは何が違うのかというと、目的が違うんですね。それぞれ以下です。
- 記録狙い:最速タイムを出す(自己ベストを出す)
- アベレージ走:最高期待値を出す(チャートとプレイングの質を測る)
- 一発勝負:ある特定の順位やタイムを目指す
こんな感じ。
ある特定のっていうのはケースバイケースで、駅伝でチーム優勝を目指そう!ていう時もあれば、それぞれの担当作品で一つでも順位を上げられるように走ろう!だったり様々です。
一発勝負が一番難しい
そう、一発勝負が一番難しいんです。
なぜかというと、一発勝負は「第三者」が絡むからです。
※たまにアベレージ走と一発勝負を一緒くたにして話す人がいますが、個人的にはこの点で明確に差別化しています。
こいつが非常にやっかいでして、他の2つは自分とゲームとのタイマン勝負みたいなもんなので、ある意味楽なんです。自分のさじ加減でどうにでもなるので。
しかし、こと一発勝負に関しては競っている他走者がいるので、考えなければいけないことが途端に多くなるんですね。
イメージ的には下記のような感じ。
- 目標タイム(順位)
- 今現在のタイム
- 他走者とのタイム差
- 他走者との実力差
- 他走者とのレベルや金策状況
- (駅伝であれば)自分の後続の走者の状況
一発勝負ではこれらを常に考え、状況に応じて目標タイムや順位を変更しながら走る必要があります。
対して記録狙いは上2つのみ、アベレージ走に至っては究極何も考える必要がないといった感じです。
明らかに一発勝負が一番難しいですよね。
なので並走でなかなか順位やタイムが安定せずに悩んでいる人、大会で思うような結果が出せない人、大丈夫です。
土台難しいことをやっているので、徐々にできるようになっていきましょう。
とはいえ、どんな練習をすればいいか分からないと思いますので、7年間大会に出続けた僕なりの練習方法や考え方をご紹介します!
一発勝負強者への道【まずはスタイルを固めよ】
それでは具体的な練習方法です。「初心者が1か月で並走トップを取りまくれる魔法のメソッド」をご紹介します!!!!!
って言えればいいんですが、当然そんなものはないわけでして。
ロードマップでいうとこんな感じです。
- チャートを覚える
- チャートとプレイングの基準を作る【最重要】
- チャートとプレイングの振り幅を身に付ける
- チャートとプレイングを固める
- 並走に参加しまくって駆け引きを身に付ける
これですね。まあ何てことはない普通の練習方法なんですが、ちょっとしたコツがあったり考え方が大事な部分があるので、一つずつ解説していきますね。
1.チャートを覚える
まずはチャートを入手して覚えましょう。
DQとFFに関してはなるべくこのサイトで一通りのチャートを揃えられるように頑張りますが、もしやりたい作品のチャートがなかったらぎゅうころまでご連絡ください!あらゆるツテを使って入手してきます。
ここでの目標はチャートを見ずに通すことができるようになる!ですね。
チャートを見ずにっていうのはそんなに重要ではないですが、次のステップ以降では色々考えながらプレイしていくことが多くなるため、視線があっちこっち動いたりチャートめくらなきゃーといったことがない方が集中できると思います。
この段階でのコツとしては、チャート通りに素直にプレイすることです。
「チャートにはこう書いてあるけどこっちの方がいんじゃね?」的なことをよく考えてしまいますが、とりあえずチャート通りにやりましょう。試行錯誤の部分は次の段階以降で取り組むので。
2.チャートとプレイングの基準を作る【最重要】
1.ができるようになってくると、あーしたいこーしたいといったアイデアが浮かんでくることがあると思いますので、ここで一度自分なりの基準を作る作業をします。
基準作りを意識的に取り組むことができると、RTAの上達スピードは格段に上がると思っています。
基準って何よ?って感じだと思いますので、僕が初めて取り組む作品でよく作る基準を紹介します。
それは、「最も全滅しにくい選択をする(最安定を取る)」という基準です。
DQ3で言えば、「種・木の実は全部取る」「マジスカも買う」「勇者にマホトーンを入れる」だったり。
FF9で言えば、「攻撃を外すことを考慮して先行入力を避ける」「乱数負けを考慮してごり押しせずに回復を入れる」だったり。
要はとにかく安定重視で走ることをデフォルトにするということです。
なぜこの基準にしているのかというと、以下の効果があるためです。
- 成功パターンの練習を多く積める
- 運に対しての感覚値をつかめる
- リカバリー練習が必要な箇所を特定しやすい
- 大会本番を走るうえでの精神安定剤になる
こんな感じ。それぞれ簡単に説明すると、
成功パターンの練習を多く積める
新しい作品をやるときのあるあるなんですけど、とりあえず成功パターンを繰り返し練習して手に馴染ませたいのに、事故っちゃって全滅して先に進まなかったりお金半分になってチャートがよく分からなくなったり・・・。
これが頻発すると練習効率が落ちてモチベ下がったりしちゃうんで、まずはチャート通りに通すことができるように安定を取ることを重視してます。
運に対して感覚値をつかめる
運が悪くて全滅したのか、プレイングが悪くて全滅したのか。
新しい作品だとこの判別ができなくてもやもやすることありますよね。こういう機会を減らすために基準を最安定に取ります。
例えば全逃げ区間のHP回復ラインなんかは分かりやすくて、HP満タンにしていて全滅したなら「これはどうしようもないやつ」ということが明確になります。
ついでに、「HP満タンでも全滅するならもっとレベル上げるとか装備整えるとかもありかも?経験値効率とか金策にかかる時間の検証してみるか。。。」といった具合に、チャートの改良の種になったりもします。
これは基準を明確に持たずに適当にプレイしている場合では中々持てない発想だと思います。
リカバリー練習が必要な個所を特定しやすい
練習時間は有限なので、事故が起きる可能性が高い区間に絞ってリカバリー練習をした方が効率的です。
しかし、初めて取り組む作品だと事故が起きやすい区間と言われても分からないですよね。
そこで最安定を基準に取ってプレイを固めることで、その区間をある程度絞ることができるようになります。
例えば先ほども例に出した全逃げ区間について、HP満タンでも全滅するのであればリカバリーが必要になる可能性は高そうですよね。
こんな感じでリカバリーが必要な区間を特定することで、効率よく練習をすることができます。
大会本番を走るうえでの精神安定剤になる
地味にこれが一番大きいです。
駅伝大会などのチーム戦では、攻めるよりも安定を取るシチュエーションの方が圧倒的に多いです。
これは、「攻めることで短縮できるタイム」よりも「良い運を引いたときに加速できるタイム」の方が大きいからです。
要は、自分がリスクを取って攻めてタイムを作りにいくよりも、後続の走者が良い運を引くことを考慮して、大きい事故がないように安定を取った方がトータル得しそうだよね、ということです。
DQ2で言えば、回収物をカットして数秒を取りに行くより、はぐれメタル狩れて10分短縮の方がインパクトが大きい、って感じ。
なので、大会を目標に練習する場合は、基本的には安定を取る走りに慣れておいた方が良いと思います。
3.チャートとプレイングの振り幅を身に付ける
2.で自分なりの基準を作れた後は、その基準から少しずつ攻めや安定に振っていき、自分の心地よいチャート・プレイングに仕上げていきます。
例えば、回復ラインが18以下のところを16以下にしてみるとか、普段回収している金策アイテムをカットしてその分装備のランクを落としてみるとか。
こんな感じで攻めたり安定とったりっていうのを実際のプレイングに落とし込んで実践すると、ここは事故るとロスでかいから注意だなとか、あれ思ったよりここは雑にこなしても通るなとか、そんな感覚がでてきます。
そうやって色々試していくうちに、ここはこうした方がいいんじゃね?というチャートのアレンジしたい箇所が出てくるので、敵の行動確率やダメージ計算など、数字で根拠を作っていきながら改良を加えていきます。
4.チャートとプレイングを固める
3.で振り幅を身に付けて自分なりにしっくりくるチャートとプレイングがつかめたら、後はひたすら通し練習と区間練習を繰り返して固めていきます。
ここまでしっかりこなすことが出来ていると、徐々に走りに対する自信が出てくるようになります。
どんなパターンを引いても慌てずに走り切れる状態になれると理想ですね!
余談ですが、僕はこの状態を「自分のタイトルになる」という言葉で表現しています。完全に感覚の部分なのですが、ありとあらゆる敵の行動パターン・事故・豪運などを引いても、それらを上手く消化しながら走り切れる技術が身に付いてくると、自分のタイトルになってきたなーという感覚になります。
5.並走に参加しまくって駆け引きを身に付ける
チャートとプレイングが固まったら、いよいよ他者を絡めた練習に移ります。
僕なりの具体的な練習方法は以下になります。
- 並走のミラーまたはマークする走者の枠を二人ほど開く。(ミラーやってくれる方いつも本当にありがとうございます!)
- イベント中など操作が不要な箇所を利用して、マークする走者とのタイム差・進行度・レベル・チャートなどを逐次確認する。
- タイム差の変動が大きい区間や明らかなチャートの違いがあった場合はメモしておく。
- タイム差に応じて意図的に自分のプレイングに変化を加え、その区間以降のタイム差がどうなったかをメモする。
例:相手より10分自分が先行しているときに、安定策として用意したチャートに変更し、以降どれくらいタイム差が縮まってしまうのか、その際の相手の出方(ガン攻めかいつも通りか)などを確認する。 - 走り終わった後にアーカイブにて振り返りを行う。例えば相手が攻め気味のプレイング、自分が安定気味のプレイングをしていた場合、どれくらい実タイムに影響が出ているかなどを見る。
こんな感じです。なんか言葉にすると小難しく感じるかもですが、要は相手と自分のチャート・プレイングの違いでどれくらいタイムにインパクトするかを確認しています。
上記の練習を何回も何回も繰り返していくうちに、「この区間でこのタイム差、相手がこのチャートの場合、自分はこのチャートで走らないと追いつけないな」みたいな感覚が出てきます。
この感覚が出てくるようになると、並走が滅茶苦茶面白くなるし、一つでも上の順位を取れるようになると思います!
並走でいつも上位に入ってくるプレイヤーは、4.で話したどんなパターンも上手く消化しながら走れる+こういった駆け引きが抜群に上手い人達だと思います。
いい運を引いた時はそれを最大限に生かしてタイム加速をし、悪い運を引いた時はロスを最小限にする。その上で他走者の進行状況を加味してプレイングを柔軟に変えていく。
言葉にするのは簡単ですが、相当やらないとこの領域までは辿り着けないですね。。。
逆に言えばやればやるだけこの領域に近づき、いつか辿り着くことができると思いますので、並走しまくってガンガン練習していきたいですね!
※並走は駆け引きの練習以外にも色んな効果があり、とても効率の良い練習方法です。並走の効果については別記事でまとめようと思います。
まとめ
一発勝負を上手く走る方法は、「自分のチャートとプレイングを固めた上で、他走者の状況に合わせて柔軟にプレイングを変えられるようにする」
その練習方法は下記手順。
- チャートを覚える
- チャートとプレイングの基準を作る【最重要】
- チャートとプレイングの振り幅を身に付ける
- チャートとプレイングを固める
- 並走に参加しまくって駆け引きを身に付ける
以上です!
個人的には2.の部分が初心者には一番大事だと思っています。
やっぱり始めたばかりの頃は、あれはどうだろうこれはどうだろうと色々試してみたくもありますし、逆に何から手を付ければいいか分からん!ということもありますよね。
だからこそ、何かしらの基準を設けてプレイングを組み立てていき、3.に繋げて徐々に幅を持たせていくのが良いのかなと思います。
ちょっと仕事で疲弊して記事を出すタイミングがだいぶ遅れてしまいましたが、各種大会に向けて皆さん練習頑張っていきましょう!
直近では2022年9月17日に「第14回身内メンツでDQRTA8作リレー」がありますので、こちらもよろしくお願いします!
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